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    辞書を片手にスー・グラフトンから学ぼう !!

    図書館の本棚。S is for Silence
    図書館には答えのすべてがある。

    私はもうずいぶん長い間英語を勉強してきた。大学はアメリカの大学に行った。それでもS is for Silence を辞書なしで読むことはできない。ネイティブと丁々発止の議論をすることもできない。刑事もの番組を字幕スーパーなしで理解することもできない。

    言語学習とはすべてのスポーツや楽器演奏と同じく、投入する時間数で到達度が変わる。言語学習の場合、手っ取り早くその言語が話されている国に住む、という考え方があり、私もそれを実行した。その経験から言えるのは、その国に住んで毎日ネイティブと話をして新聞や本を読むことで、ネイティブに近づくことはできるだろう、でもそこにはおのずと天井がある。しかもそうした言語獲得だけを目標とした日々は、短期集中の努力の形であって、生活ではない、ということである。

    パンフレット、留学先の諸情報を得る。

    留学先の情報をパンフレットからゲット。

    私は結論として、ネイティブと同じである必要はない、と言いたい。同じでなくても、中高の英語力レベルでも、十分オリジナルを読みながら新しい世界の中に入っていくことはできる。こまめに辞書を引けば、その過程で言語以外の多くのことを学ぶ。それは人生の糧だ。

    デスクの上の原書と辞書

    読みながら辞書を引き、時々メモを取る

    そうした熱心な地道な学習が最大限の効果を産む方法が、同じ著者の作品を読み続けること。著者も人間だから、その人独自の語彙というものがある。その人特有の表現もある。だから、1冊、2冊、と時間と手間をかけてみっちり、辞書を引き引き読み続ければ、知らない語句・表現はどんどん減り、次の本がずっと楽に読めるようになる。

    スー・グラフトンがお勧めなのは、彼女が書く内容の大きなウェイトが探偵キンジー・ミルホーンの生活にあり、会話の多いシンプルな内容で大変読みやすいから。そして、字数を計算したわけではないが、彼女は同じページ数であれば、他の作家と比べた場合、総語数がずっと少ない。さらに、グラフトンのスタイルには、前の記事で書いたとおり、繰り返しが非常に多いので、勉強を要する箇所はずっと少なくなるのだ。S is for Silence から始めてY is for Yesterday に至る頃までには、グラフトンの語彙の大半が皆さんの脳内に収められ(教科書には載っていない口語もたっぷりゲットでき)、辞書を手元に引き寄せる回数がぐっと減っているはず(そうしたら、次はA is for Alibi、だね)。

    庭で読書、辞書は小さい電子辞書だけ

    木陰で読書。辞書はひとつだけ。

    ぜひ、始めよう。オリジナルでまずは S is for Silence を辞書と共に読もう。そして、
    1. バイオレットが車のディーラーを瞬時に「ものにする」そのテクニック、
    2. 落ち込んでいる実業家トムに同情の声をかけるシーン、
    3. 夫フォーリーを妬かせようと自慢した資産家の婿ジェイクとのベッド・シーン、
    4. 当時の捜査担当警部が思い出すまだ少女のバイオレット、
    5. 夫フォーリーが語る主婦としての能力に欠けるバイオレット、
    6. ディーラーのオフィスに繋がる、三方ファイル・キャビネットの「顧客記録保管室」、
    7. バイオレットとベビー・シッターのホテル・レストランでの楽しいランチ、
    をじっくり、オリジナルで、どうぞ。

    ホテルのレストラン。窓辺のテーブルでランチ。

    Enjoy your lunch !!

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