V is for Vengeance の最初の投稿です。投稿は不定期になります。
U is for Undertow

青年マイケル・サットンの生涯

マイケルが21年前に見た光景は正しかった。しかし発掘したのは、狼犬の死体と名札だけ。彼は繊細な少年期を鬱病と思われながら育つ。成人してから受けた治療は失敗。結果的に両親を死に追いやる。でも彼は人生の敗者ではない。すべてをまっすぐに受け止め、人を思いやることができる青年だ。
U is for Undertow

Uは誘拐のU

この抽象的な題名には苦労した。著者が力を入れて書いた冒頭のパラグラフで、わかったような気になったが、結局は「もうひとつわからない」。私は本は束縛なく読みたい、本に語りかけて欲しい。若い依頼人が、21年前の誘拐事件について語る。穴掘りの現場を見た、幼女が入っている包みも見た、と。
U is for Undertow

題名の訳出はパズルだ

題名には物語のエッセンスが入る。長い小説となると、エッセンスは複数ある。S はオリジナルの語義を離れて「失踪」に。題名として十分に満足できる。T も一歩踏み込んで「他人なりすまし」。そして苦労の末の U は「誘拐」。この記事は私の「挑戦」の題名づけ奮闘記。
U is for Undertow

したいのしー

既翻訳18冊の題名について、考察。英語では、is の両側が同じアルファベット。左にアルファベット、右に簡潔な主題。この規則性はあくまでも綴り重視。音は二の次。それが翻訳されるとその規則性は消滅。それでも偶然のような邦題がある。それは翻訳者の努力の結果!
T is for Trespass

T is for Trespass の最後に

誰しも人を傷つけたり、人のものを盗んだりしてはならない。そうしないように抑制する心は、毎日をきちんと満足して送る前向きな生活から生まれる。世の中の悪人は法が裁く。法の目を掻い潜っても、天罰が待つ。ソラナも、キンジーとの必死の格闘の末に倒れる。極悪人の末路だった。
T is for Trespass

消えた1週間

本編は「私」と「ソラナ(3人称)」で進行する。送達や調査の仕事も同時進行、複雑さが増す。物語の佳境、ストーリーの中の時間が1週間ずれていることに気づいた。それは筆者の思い違いではなく、グラフトンが直すに直せなかったミスのように思える。その事情をいろいろ推察。
T is for Trespass

フルタイム・ママ

富豪の娘、ペギー、は祖母をソラナに殺された。たまたまキンジーと出会い、共通の敵ソラナに揃って立ち向かう。フルタイムで2人の幼い娘を育てている経験が、ガス救出に役立つ。彼女が子育てを楽しいと言えるのは、子供に正面から向き合い、きちんと見守り、彼らの成長を喜んでいるから。
T is for Trespass

新しいヒーロー

多額の保険金を請求した事故被害者の傷は本物。損傷部位を精密検査し、事故の状況を力学的に検証した結果、現代科学は「この事故でこの損傷は生じない」と結論する。被害者側弁護士の総攻撃にも、答えは一つ:この検査結果が、そう証明している。科学を信じる科学者は、現代のヒーローの如く眩しい。
T is for Trespass

悪人がいっぱい

普段はごく普通に見える人も、ある閾値を超えると豹変、それまで理性で抑制していた「悪事」を働く。キンジーがこの時期に手掛けた仕事にも、そういう小悪人がいっぱい。よく見ると、みな「不満」に支配されている。まずは現状を受け入れ、そして自分が幸運であることを理解しよう。
T is for Trespass

キンジーの周りの Made in Japan 3 – Kudzu –

ヘンリーのキュウリは、葛のように茂った。葛は高速道路緑化の目的でアメリカに輸出され、蔓延りすぎたため今は有害植物指定。動植物の輸入には細心の注意が必要。その国の純粋種が勢力の強い外国種に駆逐されてしまうから。今や世界が均一化に向かう。そういう時代に純粋種の運命はいかん。
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