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第4話:ネッド・ロウの挨拶

ピートの死後、片付けに忙しい妻ルーシーの身辺に奇妙なことが立て続けに起こる。ある日、彼女に家に侵入者が。しかし、何も盗まれていない。数日後、今度はキンジーのオフィスが狙われた。オフィスには彼がいた痕跡がこれ見よがしに残っている。くまなく調べると、Xと記したあの箱が消えていた。
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第3話:ヘンリー89歳からのメッセージ

元パン職人のヘンリーは89歳。彼の元気さには目を見張るものがある。その中でも凄いのが、クロスワードの作成者をずっと続けている彼の脳の力。彼の生き方と元気の良さは、日本中の世界中の、老いに負けそうな老人への福音。彼の超健康長寿の秘訣を、どうぞ。
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第2話:富豪のお仕事

陸運王ザナキスは大富豪。西海岸に来て没落一族の屋敷を居抜きで買う。地下の倉庫には価値あるものが埃まみれ。その中には世界の名画もあった。彼は不要なものを慈善事業に寄付しようとする。これは正当な方法だ。この世の宝は富豪から富豪に伝えられ、時代を生き延びる。そして、もう一つ、富豪に託された責務が…。
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Xとは何だ?(後半)

Xはすんなりとは始まらない。(初期混乱の交通整理の次は)本文中に埋め込まれた様々なXから、本命を絞り出し、この本の題名の意味が解明する。この本にも二つのストーリーが並行。老探偵が残した昔の訴訟案件ファイルから古い事件が浮かび上がる。そして、陸運王夫婦に訪れた危機。その両方をキンジーは解決する。
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第1話:X とはなんだ?(前半)

シリーズ第24話は、題名がいつものパターンから外れる。xで始まる語に窮しても、スマートに犯罪小説を1冊書くことができるのが、著者スー・グラフトン。彼女の揺らぐことのない意志が、そのままこの迫力ある題名から伝わる。生活の中のxを見るだけでも、胸が躍る。その期待感は後半さらに深まる。
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15.サイコパスの犯罪

グラフトンは異常さを示すシーンを積み上げ、この男がサイコパスであることを読者に知らせる。 サイコパスとは、精神の病いを持つ人のことだ。決しておどろおどろしい犯罪を犯す人間のことではない。その病いゆえの共感・良心の欠落が原因で、驚くよう...
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14.老探偵ピートの不可解

生真面目なキンジーには理解できない、ズルでルーズな探偵ピートは、久々の仕事で依頼人に法外な調査費を請求する。その時の調査から浮上したスキャンダルに気づくと、彼はその主の医師を脅迫し口止め料を受け取る。脅迫の原因が突然に解消した医師は、彼に前金の返還を要求するが、ピートは応じようとしない。
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13. そうか、もう終わるんだ

残るは後3作になった。著者グラフトンは焦る。なぜか。心の準備ができていない。突然、感傷に襲われる。それに。使い損ねた素晴らしいイメージ・比喩・言葉・句、逸話・笑い・しんみりがたくさん溜まっている。これを全部どこかで使いたい。いろいろ書きっぱなしだったこと、まとめておきたい。大急ぎで。
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12. 裏庭でレモネード

2冊の電話番号簿はキンジーの七つ道具の一つ。これさえあれば、健在である限り、昔の「隣人」の所在がわかる。そうして発見したロリーは、昔の隣人Daceのことを覚えている。彼のアリバイは磐石。キンジーの緩やかな時間軸と対照的な、その頃から目覚ましい進歩を見せた現代科学技術について一考。
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11.3冊の野草スケッチ画集

庭師をしながら勉強を続けていた老人は、3人の子どもに3冊の野草のスケッチ画集を遺した。仕事をしながら彼が愛でた自生の植物。繊細な筆運びには描きながら多大な時間が費やされている。その1分1分を、彼が幸せな気持ちで過ごしたことが、手に取るようにわかる。彼の愛情の深さにキンジーは打たれる。
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