U is for Undertow の投稿は終了しました。これから次の V is for Vengeance の準備に入ります。しばらくお待ちください。
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最終章は「混沌の極み」?

最終章はキンジーの章であるはずだった。が、ジョンの描写から始まる、という不思議で始まる。謎はそこだけにはとどまらない。読者は「?」と眉を顰めたまま読み続け、びっくりの展開をみる。これは話を終わらせるための無理矢理の苦労の策か、それともグラフトンの奇想天外なテクニックか?
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スー・グラフトンの「憂さ晴らし」

シェリーはヒッピーの生き方しか認めない偏狭な女。でも彼女のひどさの描写はいささか過剰。これはすべてグラフトンの計算の内。あ、また、と読者は萎える。次の展開は抵抗する新生児。反抗する子は捨てられる。でも、その子に待っていたのは、豊かで愛情あふれるブルジョアの生活。めでたしx2。
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スー・グラフトンの母 

この本のジョンの母、S is for Silence のライザの母、は「子どもの前で寝る母」。取りも直さず、グラフトンの母である。彼女はアルコール中毒で昼も夜も居間のソファに寝たまま。家庭の問題は何であれ、母親が元気でいる限り、子どもはちゃんと育つ。世界中のママたちに、エール!
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サンタ・テレサ市、ホートン・ラビーン                      美は金色のパスポート、知は銀、ならば銅は何?

この物語の舞台は、市の高級住宅地。庭に森あり谷あり薔薇園あり、の金持ちしか買えない家が立ち並ぶ。金持ちにも色々。山を崩し池を広げ、大邸宅を建てた大富豪もいれば、ある日突然夜逃げをする家族もいる。サットン家のように住む人がいなくなる家もある。栄枯盛衰、家族の消滅、家の崩壊、人生は難い。
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森の家

大家ヘンリーの生き方は理想的。体が不自由になれば、ガスのように、生活を支える諸手配で快適にできる。生活力がない人は、元気な限りは森の家に住む獣医師の方法が大きなヒント。プライバシー、人との交流、整った環境、そして夢中になること。全てから卒業した最終章での第一選択肢は、自分の幸せ。
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オオカミ犬、ウルフ

名札の電話番号からキンジーは犬の飼い主を見つける。彼はその犬をよく覚えていた。息子が貰ってきたオオカミ犬、名はウルフ。息子にだけ心を開いた。息子の死後、父親は世話をしながら犬の気高さを見る。やがて病気に罹り、獣医に診せると診断は不治の病。安楽死を勧められる。
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キンジー、ファッションに目覚める

キンジーはマイケル・サットンの姉のファッションに衝撃を受ける。目を離せないほど、素敵なのだ。以来、こっそり真似。自分の外貌に大きな興味はないキンジーだが、美人については一家言ある。理想の美人とは真逆な老婦人がオフィスへ。誘拐された未発見の幼女の母だ。当時の話を聞かせてくれる。
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キンジーの周りのMade in Japan第二弾            (Alphabet Series 翻訳中止を推理する)

物語中に散りばめられたMade in Japanは目立つ。今回は6つも。グラフトンの意図は何?あくまでも事実無根の推察だが、ファンの嘆きで翻訳中止決定を取り下げられたら、というグラフトンの密かなラブ・コール。それが無理だとしても、たくさんのファンに対する感謝の念。きっとそうだ。
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ブルジョワ vs ヒッピー

息子が身重のヒッピー女と家に戻る。産まれた子は捨てられ祖父母が育てる。4年後に息子は再び帰宅し信託遺産の前借を依頼、断られる。その後起こった2件の幼女誘拐事件。孫は1件目の被害者。身代金を払い孫は戻るが…。2件の身代金を合計すると、4万ドル。信託遺産と同額。犯人は、息子だ。
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青年マイケル・サットンの生涯

マイケルが21年前に見た光景は正しかった。しかし発掘したのは、狼犬の死体と名札だけ。彼は繊細な少年期を鬱病と思われながら育つ。成人してから受けた治療は失敗。結果的に両親を死に追いやる。でも彼は人生の敗者ではない。すべてをまっすぐに受け止め、人を思いやることができる青年だ。
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